ミルク缶焙煎機のつくり方 [珈琲科学館(1F) /焙煎理論(3F)] |
ハンドローストするとスカスカなコーヒーができることが多いのですが、ミルク缶ではそれがなく、
大型の焙煎機に負けないコーヒーが簡単にばいせんできます。 (銀杏煎りで焙煎すると排気オーバーの状態で焙煎するため、 成分が抜けてスカスカなコーヒーができてしまいます) |
準備する品々 ミルク缶1個、木(長さ約20cm)、6mm長ボルト(30cm、2本)、ナット ホームセンターにあるものばかりです。
ミルク缶は内側に塗装がしてないため、熱を加えても塗料が燃えなくてGOOD!です。
もし内側に塗料が塗ってある缶でしたら火で塗料を焼いてから使ってください。 |
穴の位置決め 缶の底には穴を開けます。ポンチで位置を決めていくと釘で穴を開けやすいのです。 穴はほぼ、均等に。このくらいの缶だと30個ぐらいの穴が適当です。 穴の数と穴の大きさは使うガスの熱量できまります。 普通にばいせんして15分ぐらいのとこにはぜがくる様に穴の大きさと数を決めていくのです。
* 穴の位置決めのやりかた 2.センターより半径2cm、4cm、5.5cmの円を描き、半径2cmの円に6個、4cm、5.5cmの円に12個の点を マークします。(昔、ならった正六角形の書き方を利用します) |
釘で穴あけ ドリルではなく、釘であけるのがポイントです。 釘の太さは2~3mmぐらいを使ってます。ドリルで穴をあけずに釘で穴をあける理由は、 釘で穴をあけると缶の内側にささくれができるからです。 これが缶を振った時に豆を回転させるひっかかりになるのです。 そして、ささくれが豆のチャフ(豆の表面についている渋皮)を取り除くのに重要なのです。 ドリルで穴をあけると豆がすべってしまい、火が一方にしか当たらなくなってしまい、 煎りむらになりやすいのです。 |
缶の内側です よく見ると穴のふちにささくれができているのが判ると思います。 穴と穴の距離はコーヒー豆の長径よりも大きくなければいけません。 これは豆がはぜた時、膨張して穴と穴の間にひっかかるのを防ぐためです。 穴の距離が短いとささくれの間に豆がはまりこんでしまいます。 |
取っ手をつけます 木製の取っ手をボルト、ナットで固定します。写真はボルトを通すための穴を開けているところ。 缶をテーブルにおいて、三角定規をテーブルに立てたりして垂直を出します。 穴の位置は底から10mmのところに直径6mmの穴をあけ、その穴から150mm上に直径6mmの穴をあけます。 ここは素直にドリルで穴をあけて下さい。 取っ手の傾きは、コンロに缶をおいた時、自然に取っ手が握れる様な角度がベストです。 木に斜めに穴をあけるのがちょっと難しいでしょうが、大きめの穴をあけておけば大丈夫です。 |
写真左:完成しました。工作の好きな人なら1時間くらいで作れるでしょう。 写真右:遮熱板をつけてもよいですね。手が熱くなりませんので火傷をしにくくなります。 |
ぎんなん煎りの欠点
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ミルク缶の長所
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冷却装置 |
冷却装置にミルク缶をのせる |
一番手軽な取っ手の取り付け |
ミルク缶冷却装置
めちゃめちゃ単純な冷却装置です
ミルク缶に取っ手がうまく取り付けられない人用の取っ手です。 |
温度計付ミルク缶焙煎機 ミルク缶焙煎機に温度計を取り付けてみました。 センサー部分が深くは入っていないので豆の温度を測定することはまったくできません。 しかし、雰囲気温度が測定できるのではぜのタイミングなどの目安にはなると思います。 ただし、この温度計の効果に関しては実際に使ったことがないので未知数です。 たまたまミルク缶焙煎機をつくったときに気が向いて取り付けてみただけですから・・・ センサーの長さなどをもう少し工夫すれば・・・ はけっこう使えるものができるような気がします。 |
制作/フレーバーコーヒー 愛知県西尾市永楽町4-21 0563-57-1292 ☆よければお店に来てください。 名鉄西尾駅西へ徒歩5分 [地図] ※ このページの情報を転載したい方は御相談ください。 |
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