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Flavor coffee
微差圧計を考える
珈琲科学館(1F) /焙煎理論(3F)
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焙煎機

排気ファン付近の圧力を測定・・A
焙煎機

排気ダンパー手前の圧力を測定・・B
焙煎機

排気の吸い込み口の圧力測定・・C
焙煎機

サイクロンの圧力測定・・D

マノスターゲージを焙煎機に使う
マノスターゲージというのは・・・2ヶ所の圧力差を測定する装置です
つまり・・・ひとつを開放にしておくと大気圧との比較となるわけです
A・・・排気ファン付近は、排気の原動力となる部分です
B・・・排気ダンパー手前付近は、ダンパーの開閉で大きく変化する部分です
C・・・排気の吸い込み口付近はほとんど大気圧になります(ただし大気圧ではない)
D・・・サイクロンの圧力はファンの風と煙突効果の引っ張りの合計となります(火が入らなければ必ず正圧)

実際の測定・(3kg釜・バーナーなし・mmH2O)
排気ダンパー
A・・・排気ファン付近
-16.5
-15.5
-14.9
-14.0
-13.0
-12.2
-11.5
-11.5
-11.0
B・・・排気ダンパー手前
-0.6
-1.0
-1.4
-1.9
-2.9
-3.6
-4.2
-4.6
-4.7
C・・・吸い込み口付近
-0.1
-0.1
-0.1
-0.2
-0.2
-0.25
-0.25
-0.3
-0.3
D・・・サイクロンの圧力
+3.4
+3.8
+4.0
+4.2
+4.8
+5.0
+5.4
+5.6
+5.6
A-B・排気ファン-排気ダンパー
-15.5
-14.5
-13.5
-12.0
-9.5
-8.0
-7.0
-6.0
-6.0


排気ダンパーとマノスターゲージの関係
(バーナーに火がはいるとどうなるか)
排気ダンパー
B-C・火なし
0.5
0.9
1.3
2.0
2.8
3.5
4.0
4.4
4.5
B-C・火あり
0.5
0.9
1.3
1.9
2.6
3.3
3.8
4.0
4.1
B・火なし
0.6
1.0
1.4
2.1
3.1
3.7
4.2
4.6
4.7
B・火あり
0.3
0.7
1.1
1.6
2.3
3.1
3.6
3.9
4.1

マノスターゲージの取り付け位置を考える
マノスターゲージは2ヶ所の差圧を測定する計器です
片側を開放状態にしておけば微圧や微真空計となります
排気ダンパーの手前(B)が一番焙煎機の排気との関連がとりやすいと考えます
問題となるのはどことの差圧をはかるかです
開放にすれば大気圧との差圧となります
しかし、焙煎機内と大気圧では温度差が大きく条件が大きく変化します
そこで実際にどことどこの差圧を測定したときが
バーナーに火を入れたときと火をいれないときのデーターが似るかを試してみました

B-Cと接続
焙煎機
赤がB-C・火あり
青がB-C・火なし

X軸・・・ダンパー開度
Y軸・・・排気圧(mmH2O)

B・片側開放
焙煎機
赤がB・火あり(片側開放)
青がB・火なし(片側開放)

X軸・・・ダンパー開度
Y軸・・・排気圧(mmH2O)

グラフの解説
焙煎機の排気をマノスターゲージによって計る場合・・・
気をつけねばならないのはバーナーに火を入れて釜が温まると釜内に
熱風を送り込むだけ正圧になります
(ただしダンパー手前はファンによって吸われているので負圧)
その分・・火を入れたときと入れないときでは誤差が生まれます
(誤差を理解して使う場合はかまいませんが・・・)
そして、実験の結果・・・・
排気ダンパーの手前(B)と吸い込み口付近(C)をマノスターゲージでつなぐと
バーナーをつけたときと消したときのデーターの誤差が小さくなる
まぁ・・・これって珈琲屋以外の人には全く役立ないですけどね
ちなみに焙煎機の排気 2
マノスターゲージと風速の関係も実験しています
あわせて参考にしてください

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