松屋式ドリップの弱点
先日、うちのお客さんであるアップファーレン
の樋山さんから質問がありました。
樋山さんは、松屋のいれ方のファンで、自宅でも松屋式でコーヒーを入れているんです。
いつもは、浄水器を通した水を使ってコーヒーを入れていたんですが、
たまたま、水道水でコーヒーを入れたんです。
そうしたら、コーヒーメーカーで入れたコーヒーよりもまずいコーヒーになったらしいんです。
その、理由が知りたいというわけです。
とりあえず、店で実験をすることにしました。
実験方法
- 水道水を沸かしてコーヒーをいれる
- 人数分の半分までコーヒーをだしてやめる(松屋のいれ方参照)
- 二つの、カップに原液を半分づつ入れる
- ひとつは、沸かした水道水でうすめ、もうひとつは、浄水器を通した水を沸かして薄める
結果
この二つを飲み比べると、あきらかに違いがあるんです。
水道水で薄めたほうは、確かにコーヒーメーカーで入れたコーヒーよりまずいぐらいです。
しかし、浄水器の水で薄めたほうは、いつも、浄水器の水でコーヒーを入れているのと、
そんなには変わらないんです。
このコーヒーの原液を飲んでもあまりいつもと変わった感じは、ありませんでした。
結論
コーヒーの原液がまずくないのに、そのあと、水道水で薄めたコーヒーは、まずい。
ということは、原因は、薄めた水ということになります。
抽出の段階で水道水を使っているんですからコーヒーの原液もまずくなければ、いけません。
実際には、それほど、まずくない。つまり、コーヒーの抽出で水のまずさが消えたことになります。
多分、コーヒーを入れるときに、コーヒーが活性炭として作用して、
水道水に含まれているカルキを取り除いてしまうのではないでしょうか。
(浄水器ほどの、能力はありませんが)
コーヒーメーカーを水道水で動かすと、カルキはコーヒーがとってくれてそこそこ飲めるコーヒーに
なります。