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電動ミルク缶焙煎機の改造
珈琲科学館(1F) /焙煎理論(3F)
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改造前のミルク缶焙煎機

ホームページの売れてほしくない通信販売に電動ミルク缶焙煎機を 載せていました。(はっきりいってしゃれのつもりで・・・・)
それをほしいという人が現れちゃいました。 最初は冗談かと思ったんですが、いゃあ物好きはいるもんですねぇ。 けっこう真剣に買いたいそうなんです。 てなわけで、10年前に作った焙煎機の改造をすることになっちゃったんです。

(写真・10年前に作った焙煎機)

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cup せっかくだから改造しよう

せっかく買ってもらうんだから、どこのメーカーがだしている 家庭用の焙煎機よりも性能のいいものにしようと思いました。
今回の改良点
・煎っ太郎と同じ温度計付スプーンを使う
・排気を強制排気にしてデーターをとりやすくする
・チャフが飛ばないようにチャフとり機構をつける
・排気温もはかれるようにする
・タイマーもつける
(写真・改造型ミルク缶焙煎機)

とりあえず完成

結局、1週間ほどでとりあえず完成しました。 ほとんとどできちゃったので、依頼主の「U」さんにメールで できましたよと連絡しました。
これで、神奈川県の「U」さん宅に送っちゃえばOKです。
「日曜日にとりに行きます」と「U」さんからメールが届きました。 これには、びっくりしました。なんと言っても神奈川県から愛知県のうちの店まで 4時間はかかります。それをとりにくるとは、こりゃまたどんな人だろうと みんなで話していました。
(医者という職業がへんなのかコーヒー好きという趣味がへんなのか・・・・)
(写真・排気カバーを開けた焙煎機)

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cup 本格的な試運転

日曜日にとりにくることが決まって金曜日にいい豆を使って試運転をしました。 くず豆では、けっこうきれいに焙煎できていたのでいい豆も問題ないはずでした。 ところが、焙煎してみたら見事にまずい。見た目はきれいなんですが、コーヒーを いれてみると見事にまずい。排気が思ったよりも抜けていない。 (焙煎機能付のコーヒーメーカーや電気の小型焙煎機よりはましですけど・・・)
てなわけで、残りの2日間で大改造をする羽目になりました。 だけど、この大改造で焙煎機のコツをつかめたのは収穫でした。
それと、コーヒーの抽出には絶対の自信がありましたから 焙煎したコーヒー豆を抽出することにより焙煎機の問題点がよくわかりました。
たぶん、小型の焙煎機の性能が悪いのは、製造メーカーにコーヒーを正確に抽出する人がいないため 自分たちが作った焙煎機がおいしくコーヒーを焙煎できているかわからないためだと思いました。
(写真・焙煎機の駆動部分)

引渡し当日

引渡し当日の日曜日 ぼくは、駐車場に車をとめて朝市の横を通り抜けてお店のほうへ行こうとしました。 その朝市の人ごみの中に、不審な人物を発見しました。どうみても朝市と不釣合いな人物です。 もしかしたら、「U」さんではないかと思いましだが、さすがに声まではかけれませんでした。 店の準備をしていると先ほどの不審人物がやってきました。
やっぱりと思いました。予想通り「U」さんでした。 なんと、8時半には西尾についちゃって朝市で時間をつぶしていたそうなんです。
それから、焙煎の仕方やコーヒーのいれかたなどコーヒーの話題で盛り上がって 6時ごろ焙煎機をもって神奈川県へと帰っていきました。
コーヒー好きがへんなのか医者という職業がへんなのか、考えさせられた一日でした。 (たぶん、コーヒー好きのほうだと思いますが・・・)
それにしても、今回の仕事は勉強になったし、楽しかったし、喜んでもらえたし、 本当によかったです。
ちなみに、「U」さんからメールで焙煎機の名前をつけたと連絡がありました。
命名 「煎り子」だそうです。
(写真・焙煎機のドラム部分)

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煎り子の全体
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「U」さん作・デジタル温度計

煎り子その後

煎り子を買った「U」さんが仕事で名古屋に来たついでにうちの店に寄ってくれました。 (寄ったといっても名古屋から電車で1時間はかかります)
今まで煎り子で焙煎したデーターを見せてくれました。 その中でカセットコンロではどーーしても火力が安定しないので 、プロパンガスのこんろで焙煎をしたいと考えていると教えてくれました。 だったらつくっちゃいましょうと、話がまとまりバルプやコンロを買いに走りました。 そして、1時間ぐらいかけて煎り子用のガスコンロ(ガス圧計付)を作りました。 ちなみに、「U」さんは、ガスコンロを肩から掛けて元気に新幹線で帰っていきました。 (はっきりいってその姿は、めちゃくちゃあぶない人に見えました。)
「U」さんから、メールが届きました。

実はあの日の帰りは結構大変でした。 けっこういろいろな人からじろじろ見られたりして。 横浜線という極めてローカルな路線に乗り換えた後も 電車は花金のpm10時台ということもあってすし詰め状態の中で 風邪で熱だして変な咳をしている怪しい男が何やら怪しい機械を小脇に抱え、 隣に立っていたほろ酔い気分のおじさんなどは、自分と目が合うやいなや ぱっと目を背け、顔色がさっと引けるのがわかりました。 ここで自分がガスのコックに手をやりちょっとひねれば、もっと面白い リアクションが期待できたところですが、自分も極めて一般市民なので へへへとにやけるのが精いっぱいでした。
「U」さんのメールより
「U」さんから写真が届きました。 その写真をみたらなんと、デジタル温度計と掃除用のほうきがついていました。 (写真・プロパン煎り子とデジタル温度計)

煎 り 子 も オ ト ナ に な り ま し た ! ?

電動ミルク缶焙煎機 写真館

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