コーヒーメーカーであそぼう [総合案内所(1F) /器具であそぼー(7F)] |
コーヒーメーカーとは、ドリップ作業を全部機械がやってくれる非常にありがたい器具です。
しかし、コーヒーがまずいという重要な問題点を持っています。
(コーヒーメーカーのコーヒーがおいしいと思う人はそれでいいんですが・・) 基本的には、コーヒーメーカーも人がいれるのも同じようにお湯を上からさしているのですから 工夫すれば、コーヒーメーカーでもおいしくなるのです。ちょっと手間をかけて おいしくする方法を説明します。 |
コーヒーメーカーの特性
コーヒーメーカーの特性を調べるには、普通にコーヒーメーカーを動かしてどのようにコーヒーが
抽出されるかを調べるのが一番簡単です。30gのコーヒーを使って300ccのコーヒーを3個の
ビーカーに分けて抽出してみました。つまり、コーヒーは前半、中盤、後半では、どのように成分を
抽出させているかを調べるためです。実験装置は、カリタのコーヒーメーカー(ET-5)を使って
行いました。ドリッパーだけ浮かせた状態にしておきコーヒーがビーカーに100ccでたときに
次のビーカーに取り替え、3個のビーカーが一杯になったとこでコーヒーを調べてみました。 |
抽出結果
写真を見てもわかるように最初のビーカーが非常に濃く出ています。
コーヒーは、高い濃度の水溶液には不純物は溶けないという性質をもっていますから
この最初のビーカーのコーヒー液をできるだけ濃くすればおいしいコーヒーが
作れる可能性がでてくるわけです。特に、最初のビーカーと次のビーカーの
色の差が大きければ大きいほどよいわけです。そこで、コーヒーメーカーに
むらしを行ってみました。つまり、最初のビーカーにコーヒーが出始めたとき
すぐにスイッチを切ってしまいます。こうすると当然コーヒーメーカーは
とまってしまいます。この状態で3分間まってやります。
これにより、コーヒーの中に吸着されている炭酸ガスがコーヒーから
抜け出してその代わりにお湯が内部に侵入することができるわけです。
それにより、コーヒーの中にお湯が入りやすくなり抽出がスムーズになるわけです |
蒸らしたものとの比較
同じ条件で蒸らしをしたものとしないもので比較をしてみました。
蒸らしをすると最初のビーカーのコーヒーが明らかに濃く出ます。
最後のビーカーを比較すると蒸らしをした方は薄く出ています。
つまり、蒸らしを行うと、コーヒーの成分が一気に抽出されるということです。 (B・・・蒸らし3分) |
おいしくコーヒーをいれるコツ・結論
抽出されたコーヒーを飲んでみると最初のビーカーは、濃いけれどもいやみ
や渋みははいっていません。2つ目のビーカーは、うまみと渋みが混ざっています。
最後のビーカーはいやみや渋みのオンパレードです。
つまり、コーヒーとしてほしい成分は、最初のビーカーの成分と2つ目のビーカーの
成分の一部なんです。(コーヒーメーカーの種類によって出方は多少違います) (写真・コーヒーの濃さの拡大写真) |
蒸らしなしのコーヒーかす
普通にコーヒーメーカーを動かすと写真のようになります。
ちょうど、お湯のかかっていないところが、土手のようになっています。
これは、特にコーヒーが新鮮で炭酸ガスを多く含んでいるときにおきやすく
抽出が終わっても最後まで土手のコーヒーは、内部の炭酸ガスが
抜けることができないために軽い粉が外側に集まってしまったのです。 (写真・普通に抽出した後の粉) |
3分の蒸らしをおこなったコーヒーかす
コーヒーメーカーを途中で止めて3分間の蒸らしをおこなった場合、
コーヒー内部の炭酸ガスがきれいに抜けてくれて、その後の抽出のとき
コーヒーの層全体を使ってコーヒーが抽出されてくれるのです。 (写真・蒸らしをして抽出した後の粉) |
コーヒーの濁りを調べる
右のビーカーは、普通にコーヒーメーカーを動かして抽出したコーヒーで
4時間経過したものです。
(写真右・普通にコーヒーメーカーで抽出) |
このコーヒーのいれかたは松屋式コーヒーのいれ方をコーヒーメーカー用に アレンジしたものです。詳しくは、下記のページを参考にしてください * これ以外にコーヒーメーカーのコーヒーをおいしくする方法として あくぬき機能付ドリッパーを使う方法があります。これは、あくがサーバーの 方へ落ちなくした特殊なドリッパーを使っていれる方法です。 (写真・あく抜きドリッパーを使ったコーヒーメーカー) |