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焙煎機の排気について
珈琲科学館(1F) /焙煎理論(3F)
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準備 焙煎機の排気について

たぶんこのページは、一般の方にはつまらないページと思います。しかし、自家焙煎で 排気の開け方を迷っておられる方には少し参考になると思います。
通常焙煎では、コーヒーがいりあがるにつれて排気を多くするのが基本となります。 しかし、ダンパーを開閉する目安が実際にはなかったように思います。 それは焙煎機の中でコーヒーが今どのようになっているかを知る術かなかったからだと 思います。コーヒーは焙煎機のドラムのまん中から下ぐらいで撹拌されています。 焙煎機のそれより少し上の部分に穴をあけてそこから焙煎中のにおいや煙の量を調べる ことによりダンパー操作の目安になると思ったのです。
(写真・水道の蛇口部分は温度とにおいと煙を調べるため)

蛇口部分からにおいをかいでみると生豆投入口を開いてにおいや煙を調べるのとあきらかに 違いがでるのです。つまり、生豆投入口は焙煎機で一番高いところにあるので煙が集まるのです。 蛇口部分では、煙たくないのに生豆投入口では煙たいのです。本来コーヒー豆がどんな状態に なっているかによって排気を開けるはずなのに実際は、生豆投入口の状態でダンパーを開けていたのです。 (とりあえず、ぼくはそうしていた)この装置をつけて判ったことはぼくは、 排気を開けすぎる傾向にあったということです。 もし、コーヒー豆に煙をからませないために排気を開けるのならば思ったよりダンパーは開けずに 済むようです。自分のイメージの中と実際のギャップを感じさせてくれる装置でした。
(写真・温度計は排気の強さの目安になります)
むらし

cup 排気検査機能付きスプーン

排気チェック用にもっと豆の近くのデーターをとることは出来ないだろうかということで 考えたのがこの、排気検査機能付きスプーンです。通常のスプーンは豆のチェックにしか 使いません。それに対して、このスプーンはドラムの真ん中から蒸気の有無や煙の状態 ドラム内が正圧か負圧を調べるのに役立ちます。
構造は非常に単純でステンレスのパイプをスプーンのように細工し豆が取っ手のほうに 来ないように網を取り付けただけの構造です。
今回このスプーンを使ってわかったのですが、焙煎機の排気は強すぎます。これに長い 煙突なんかをつけようものならめちゃめちゃ排気オーバーになってしまうと思いました。 特に、蒸らしの大切なときが排気オーバーになる傾向があります。 ましてや、少量焙煎の場合は特にその傾向が現れるのです。

(写真・排気検査機能付きスプーン)

cup

豆のチェック
cup

排気のチェック

補助ダンパー連動開閉器
cup cup
新しいスプーンを使ってみてわかったことは、排気ダンパーを全閉にしても残念ながら 排気が強すぎるということがわかりました。そこで排気が全閉の時だけ補助ダンパーを 開いて排気ダンパーを開くと勝手に補助ダンパーが閉じるように改造しました。 コーヒーに携わってやっと少しだけコーヒーがわかってきたような気がします。
(写真右・補助ダンパー閉 写真左・補助ダンパー開)

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