Flavor coffee
6月のおきらく日記
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今週のフレーバー
(水) オリジナリティーについて・・・
(木) 渋皮とりシューターを実際に使ってみて・・・・
(金) マルヤス工業・平野くんのお手柄です
(土) サッカーもみなくっちゃ・・そして・・
(日) においセンサーの実験用部品くる・・しかし
(月) 「S産業」の専務登場・・・
(火) 休みなのに焙煎です
6月19日(水)--オリジナリティーについて・・・
ぼくは、独自性というものを非常に尊重します。
(たぶん、発明をやっていたからだとおもう・・・・)
その独自性の原動力となるのが「マニア」であり「おたく」の存在だと思っています。
それは、コーヒーの世界にもいえます。
コーヒーを進歩させるのに「おたく」という人種は不可欠でしょう。
コーヒー屋も商売ですから、独自なことよりも安全なよそのコピーしかしません。
(コピーはらくちんだから・・・・)
どこかのコーヒー屋さんが、こんなことをやって成功したと聞けばそれをやって二匹目のどじょうを探す。
アメリカやヨーロッパでなにかがはやれば、それをいち早く採用したりする・・・・
コーヒー屋も商売ですからそれは別に悪いことではないのです。
(そのためのコンサルタントもいるわけですから・・・・)
ただ・・・・問題なのはコーヒー屋みたいな商売人ではなくて 一般人、つまり「コーヒーおたく」の人たちです。
ぼくは、インターネットをやったときに感じたのは一般の「コーヒーおたく」の人たちページのが めちゃめちゃ面白いと感じたのです。
無責任に自分の意見がだせるわけですから独断と偏見で面白いと思いました。
(コーヒー屋のほうがちょっとだけ責任がある・・・?)
ところが・・・・
このごろそんなページかめっきりと減ってしまったような気がします。
外国の文献のコピーだったり、有名人のいったことの受け売りだったりと ほとんどコーヒー屋のページと変わらなくなっちゃったような気がします。
だいたい、どんな偉い人だって間違いもおこすわけだし本や文献自体が絶対なんてことはありえないのです。
そんな間違いをみつけるのは、コーヒー屋なんかじゃあなくて「コーヒーおたく」の人たちの仕事だと思うんですけどねぇ・・・・
・・・・・・・・・・
がんばれ!コーヒーおたく諸君・・・
ぼくも含めてコーヒー屋のいっていることには、めちゃめちゃコーヒー屋の都合でいっていることが多いのですから・・・
そんなことを鵜呑みになんかしてなくて実際に感じたことを感じたようにピンポイントで研究してもらいたいもんです。
そなんところからコーヒーは進歩していくのですから・・・・
たぶん・・・
6月20日(木)--渋皮とりシューターを実際に使ってみて・・・・
渋皮とりシューターを実際に使ってみました。
(いわゆる大量注文がきたもんで・・・・)
じつにきれいに渋皮が取れちゃったりします。
すごく調子いいです。
ただし・・・・もっと改造ができそうです。
ミルで大量にコーヒーを挽くとどうしても熱の発生が問題となります。
もうひとつ、挽いたときに静電気でミルの噴出口付近に微粉がたまってしまいます。
この二つの問題点をなんと抑えることができそうなのです。
つまり・・・・
シューターの渋皮とり用の掃除機を使って ミルの噴出口の掃除と共にミルの歯の冷却に使えそうなのです。
それも、ミルの冷却や掃除とミルを動かしてのシューター時の切り替えがワンタッチでできそうなのです。
(ちよっとわくわく!)
今度の改造をやるときは、もう少し大型のミルを使って本格的な装置をつくってみたいなぁ・・・・
そのためにも、大量注文をこなしていかなければ・・・・
ちなみに・・・・
過熱水蒸気のほうは味覚センサーによる実験をやることがきまりました。
普通の研究室の実験と違ってぼくが抽出したコーヒーで実験がすすめられるらしい・・・
非常に楽しみです。
6月21日(金)--マルヤス工業・平野くんのお手柄です
マルヤス工業・平野君に煙突のクリンカーのことで調べてほしいとお願いしてあったんですが・・・
朝、電話がありました・・・・
めちゃめちゃお手柄です。
めちゃめちゃ大金星です。
答えがすごくシンプルで驚きました。
ついでにいうと、ぼくでも実験できたのに・・・・
ちょっと残念って感じです。
もともと、どんなことを頼んだかというと・・・
過熱水蒸気を使うと煙突内のクリンカーの形状が変化するんです。
つまり、綿状のクリンカーからタール状のクリンカーに・・・・
それによって、クリンカーの体積が激減してくれて燃えにくくなってくれて ついでに掃除の回数も減ってくれて、煙突の効率も変わりにくくて・・・
などといいことだらけだったのです。
そのクリンカーの形状変化の原因を、ぼくとしては蒸気の持っている熱ではないかと思ったのです。
(なんせ1600wのヒーターで蒸気をつくっていますから)
そこで、平野君に綿状のクリンカーがタール状のクリンカーになる温度を調べてほしいとお願いしたのです。
そしたら・・・
平野君がある程度の温度の水と接するとタール状に変化することを突き止めてきたのです。
これで、クリンカーに関する謎は解けました。
(細かい部分は、過熱水蒸気の部分で書くつもり・・・・・)
だけど・・・・・
なぜそこにぼくは気づかなかったんだろう・・・・
それが、ちょっと悔しい・・・・・
6月22日(土)--サッカーもみなくっちゃ・・そして・・
土曜日は、「ゴールデンボウル」をみるんです。
(別にみなきゃあ「法」にふれるとかないのですが・・・・)
もうひとつ・・・・サッカーの試合もあるんです。
(これも、みなくても「法」にふれることはありません・・・)
ついでにいうと・・・・豆がないのです。
つまり、焙煎まではやってあるんですが選別ができていない・・
あすは、日曜日で女の子たちはいない・・・
すなわち、ぼくひとりでお店番をしなければならない・・・・
(テレビをみずに仕事をしろといわれそうですが・・・・)
いちおう・・・仕事をしながらテレビをみることにしようとおもったのですが・・・
サッカーってやつは・・・・目が離せない
あれれっという間に、ゴール前にいたりする・・・
歓声が沸いたあとに、テレビをみてももう遅い・・・・
ゴールの瞬間を見逃すことになってしまう・・・
そんなこんなを考えて、結局はサッカーが終わった後に仕事をしようと決めてしまう。
サッカーが終わった後は、みんなで今の試合のことをなんやかんやしゃべっていて 結局しごとはできずじまい・・・・
(はやくサッカー・・・終わらないかなぁ・・・・)
6月23日(日)--においセンサーの実験用部品くる・・しかし
近くのホームセンターに頼んでおいた部品がきたと知らせがありました。
これがあると「においセンサー」で実験ができるのです。
ちなみに・・・
買った部品というのはイワタニのミルサーの容器なんですがね
(実験用の治具は、けっこうショボイもんなんです)
問題は、そのホームセンターに頼んだ商品が足りないのです・・・
(向こうの・・・発注ミス・・・?)
実験ができないじゃん・・・・・
どーーーーしてくれるんだよぉ・・・・
・・・・と心で思ったんですが・・・
・・・・・・・・・・・・
誰だってミスはつきもんだしなぁ・・・・
怒っても部品がすぐにくるわけじゃあないしなぁ・・・
なんて思っちゃうと、相手に・・
「いいですよ。ぼくも、その部品は予備のつもりでとったんだから・・・」
なんていってしまう・・・
(本当は、絶対に必要な部品だったにもかかわらず・・・)
とりあえず、今ある部品でなんとかしなくっちゃ・・・・
ちなみに・・・
「においセンサー」のリース代のほうが、今回取り寄せた部品たちよりも めちゃめちゃたかいです・・・・・
(マルヤス工業がお金をだしてくれてるんですけどね)
6月24日(月)--「S産業」の専務登場・・・
朝・・・・・のんびりと仕事をやっていると「マルヤス工業」の平野君から 電話がありました。
どうも・・・・「S産業」の専務が「マルヤス工業」にくるらしいのです。
(過熱水蒸気の焙煎を説明してほしいので・・・これないかなぁ・・らしい)
そんな無茶な・・・・・
ぼくだって仕事が・・・・
とりあえず、時間をつくって蒸気ありとなしのコーヒーを焙煎することを約束しました・・・
ところが・・・・・
「S産業」の専務と「Yさん」は・・・
うちの店に先にきちゃったのです・・・・
そこで、みっちりと過熱水蒸気の特性やなんやかんやをレクチャーしました。
・・・・・・・・・・
結果・・・「S産業」の二人は「マルヤス工業」にたどり着いたのは7時ぐらいに・・・・
(本当は「マルヤス工業」に、4時にいくはずでした)
ぼくの説明は・・・・・
長いから・・・・
だけど・・・・・・
おもしろかった・・・・・
6月25日(火)--休みなのに焙煎です
今日は、お休みです。
なのに・・・・・
焙煎です。
実は、味覚センサーで過熱水蒸気の特性を調べてみようということになって そのサンプルとなるコーヒーを焙煎していたのです。
(調べてもらうだけでびっくりするほどお金がかかるらしい・・・・)
これを今日やっておかないと、明日抽出したサンプルをつくることができないのです。
しかし・・・・・・
これだけ自由に研究させてもらえるなんて・・・・・
けっこう・・・ラッキーだったりする
・・・・
ちなみに・・・
今考えているのは、この研究はエスプレッソ用の焙煎に効果があるんじゃあないかということです。
過熱水蒸気の焙煎では深くいったときの苦味が通常の焙煎よりも弱いのです。
(実際には、味は濃くでるんですけどね・・・・)
そして、豆の油を引っ張る性質を蒸気が持っている・・・・
エスプレッソのクレマが強くなるかどうかは、コーヒー液の粘性が高いかどうかと油がはいるかどうかだとおもいます。
そして、通常の直火式の焙煎機で油を多くだそうとすれば苦味が強くですぎてしまうのです。
(細胞が破壊されなければ、油が流れだせない)
ところが、この過熱水蒸気を使った場合は、成分を残した状態で深く煎ったときの油を引っ張る力が強くて ついでにいうと、苦味が通常の直火式焙煎機よりも弱くでてくれるのです。
(つまり、普通の焙煎機よりも深く煎っても大丈夫ということ・・・)
このへんは、まだまだ仮説の域をこえていませんが・・・・
そのうちに実験してみようかなぁ・・・・・
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